D 心地よい音・不快な音

黒板を引っかく音。
不快ですよね。

人によって音の好き嫌いはありますが、黒板を引っかく音のように、誰でも不快な音もあるようです。
では、どんな音が不快に感じる音なのでしょうか。

音の研究は膨大な数あり、「心地よい音・不快な音」の説明文を書くにあたっていろいろ調べました。
海外の文献もいくつも読んだのですが、「あすなろ学習室」というサイトに掲載されている、
中学1年生の論文「音についての研究」が一番分かりやすかったです。
すごいですよね、中学1年生なのにこんな論文が書けるなんて!

「あすなろ学習室」はこちら↓
あすなろ学習室


音には「音色」「高さ」「大きさ」3つの要素があります。
そして、この3つの要素すべてが、音を不快に感じるかどうかに影響しているそうです。

まずは、「音色」。

「音色」は、以下の3つに分類されます。

  • 規則型 : 同じ波形が周期的に繰り返され、規則性のある波形をもつ音。
    (例 小鳥のさえずり、ピアノ、救急車のサイレン など)

  • 不規則型 : 波形に規則性が見られず、複雑で細かいギザギザのある波形をもつ音。
    (例 川のせせらぎ、木のざわめき、黒板を引っかく音、工事現場、セミの声 など)

  • 混合型 : 時間の変化に伴い「不規則型」から「規則型」へと変わる波形をもつ音。
    (例 飲み物を注ぐ音、寺の鐘、風鈴 など)

すべてが当てはまるわけではないですが、どうやら「規則型」に心地よい音が多く、
「不規則型」不快な音が多いようです。

続いて、音の「高さ」です。

音の高さはイメージがつきやすいですね。
心地が良い音は、高すぎもせず、低すぎもしない音に多かったそうですが、
不快な音は、高すぎる音や低すぎる音に多かったということです。
高すぎる音の代表例は黒板をひっかく音、低すぎる音の代表例はバイクをふかす音でした。
どちらも、不快に思う人が多い音ですね。

最後の、音の「大きさ」です。

こちらも簡単な話ですが、心地よい音には小さい音、不快な音には大きい音が多かったということです。

不規則型で、高すぎる・低すぎる、さらに大きな音であれば、不快な音だということはわかりました。
では、「音色」「高さ」が心地よく、「大きさ」が不快などの場合はどうなるのでしょうか?

影響の一番大きいのは、「大きさ」で、次が「音色」、そして最後が「高さ」の順だそうです。
影響する度合いを数字で表すと、

「音色」 : 「高さ」 : 「大きさ」= 34 : 11 : 55

だということです。

では最後に、不快な音をひとつ。


キャー!!!!!



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